将来的に階段昇降機が設置できるような階段周りの設計をすることで、歳を重ねても住み慣れた家で暮らし続けることができます。
一般的な階段幅は75cmとなっています。首都圏などでは居住スペースを優先するあまり、階段幅を70cm以下で設計されている場合あります。階段昇降機は折りたたんだ状態で幅が小さいもので25cm、通常であれば40cmあります。そのため、階段幅を70cm以下で設計した場合、階段昇降機を設置人が行き来する際の障害となってしまいます。
建物全般の階段を設計する際に老後のことを考慮し、階段幅を100cm以上にしておきます。そうすれば、階段昇降機の幅を25cm~40cmを除いても、人の行き来するスペース幅が60cm~75cm以上確保することができます。階段昇降機は現時点ではなく将来の老後に起こる足腰の弱りが起こった際に、お年寄りが怪我をすることが多い、階段の安全対策を実現することができます。
住宅や施設の設計者は、設計段階で階段昇降機などの介護機器を設置することを考慮することが必要です。そうすることで、年齢とともに変化する人間の体に最適なリフォーム等を安価で居住空間を確保できます。階段昇降機を設置する可能性がある場合には、階段の幅を100cm以上にすることが設計の目安となっています。
階段昇降機を設計段階で設置していくポイントを設計する段階の視点と実際に設置した際の視点でまとめております。特に住宅の設計士様などにオススメな資料です。
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