コラム

安全を重視するが故に厳しい階段昇降機の法規制

いす式の階段昇降機の設置については既存の階段のほとんどの場合は取り付けが可能ですが、その前にしっかりとした業者による調査が必要となります。
安全面を重視した造りが出来ているか、法規制によって定められており、設置後も年に一度の定期検査が義務付けられています。
機体においてもさまざまな法的基準が定まっているため、各社それぞれバリエーションをとりそろえた製品は出していますが、基本的には構造は一緒です。
よって、自分で座面や足置きなどをカスタマイズしたり速さを変えるなどの改造を施すことは違法となります。
ガイドレール機動による階段昇降機は建築基準法に速度まで規制されているからです。

安全基準は箱型昇降機(エレベーター)と同様となるので、国土交通大臣認定を取得している機種に限ってのみ設置が認められていますし、設置する場合でも不認可での設置はできず、必ず申請が必要となり、設置完了後は昇降機検査資格者によって完了検査を行わなければならないと、法による規定は厳しく定められています。
設置以外にも、作動時はボタンを押し続けている間だけが上下する構造とすることや、万が一障害物にあたった場合はすぐに停止するなど、稼働においても高い規定があります。
自宅で簡単に取り付けができるとはいえ、「簡易」というわけではなく、法的な安全基準をちゃんと満たすことより使っていただくお客さんに、安全面で信頼をもたらします。
常に快適で事故や故障などのないことが望まれる商品には、信頼性は必須ポイントとなります。

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