コラム

2017.03.06

選定する昇降機による価格の違い

 最近、ホームページをご覧いただいたお客様からの、いす式階段昇降機の価格についてのお問合せが増えていますが、階段昇降機はご家庭によって、価格が異なるため、昇降機を扱う業者のホームページには価格が載っていないことが一般的です。
 なぜ、ご家庭ごとに価格が変わるかというと、お住まいの住居ごとに、階段の形状が異なるためです。階段は見た目が同じように見えても、蹴上や踏み板の長さ、角度、曲がり角の数が異なります。階段昇降機は長さ、角度、曲がり角の数によって、価格が変わりますので、
専門の調査員が現場を計測し、それに基づいて価格が決定します。
 また、階段の形状や、階段の周辺スペース、ご利用者様のお体の状態により、選定する階段昇降機の機種が異なります。当たり前ではありますが、選定する機種により、価格が変わります。
 例えば、ご利用者様のお体の状態を確認せずに、直線階段(鉄砲階段)には、直線階段専用機種(マイクロエレベーターの場合、エスコートスリム)を設置すればいい、という考えは間違いです。
 直線階段専用機種は、上階と同じフロア―で足受けが停止し、椅子を85度回転させて乗り降りするという方法になります。椅子の回転は手動になりますので、両手もしくは両足に麻痺がおありの方の場合、乗り降りが難しいことが予想されます。
 ご利用者様が独居で、上記のようにお体が動きにくいという問題を抱えている場合、椅子を回転させて乗り降りする方法は、果たして本当にご利用できるかという問題が生じます。
 そうなると、曲線階段対応機種(マイクロエレベーターの場合、楽ちん号KFA)の選定が望ましいという判断になります。曲線階段対応機種(楽ちん号KFA)は、2階の平坦なスペースまで昇降機を乗り上げることができます。これにより、広い平坦なスペースでの乗り降りが可能になります。
 階段昇降機は、階段の形状をひとつとっても、お体の状態をとっても、提案方法や機種がかわるため、価格が異なるという点を上記でお分かりいただけたでしょうか。
 マイクロエレベーターでは、お客様とのヒアリングを大切にしています。最適な機種をご選定させていただきますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

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