コラム

いす式階段昇降機の検討タイミング

いす式階段昇降機をご存じでしょうか。

今ある階段にレールをひいて、レールに設置された椅子に座ったまま昇降機が上下する代物です。

本来はホームエレベーターが設置できれば一番楽に移動できます。ただし既存の建物にホームエレベーターを設置するにはハードルが高いのが現状です。耐震、建物構造、スペース、建築費用など様々です。

いす式階段昇降機は今ある階段に合わせてレールを設置します。よほどのことがない限り階段の改修は伴いません。

では、いす式階段昇降機の導入タイミングはいつでしょうか。正直なところ、福祉機器先進国のヨーロッパでは「健康維持器具」の認識で、日本では「福祉機器」の認識です。この違いは、ヨーロッパでは50~60代の人が多く利用されており、日本では2階に上がることの難しくなる75~90代の人が多いです。

日本での検討理由として「日当たりの良い2階で過ごしたい」「居室や寝室が2階」「水回りが2階」などの項目が多いです。

我々、いす式階段昇降機を取り扱う立場としては、体の元気なうちに導入を検討していただきたいです。昇り降りの大変な階段だけを昇降機で行き来して、居室や廊下は「置き型手摺」や「突っ張り手摺」などでカバーすることにより、本人の歩行能力も損なうことなく生活ができるからです。

高い商材ではありますが、人生を豊かにする商材でもあります。

よりよい環境を維持するためにも、早い検討をお勧めします。

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