コラム

いす式階段昇降機での座位の保持

 いす式階段昇降機のご使用には年齢や障害種の制限はございませんが、お身体の状態や積載重量によっては安全にご使用いただくのが難しいケースがあります。

 中でも問題となるのが昇降中の座位の保持についてです。

 座った時に膝が曲がりにくい場合、狭い階段ですと壁や手すりに足が当たってしまう可能性がございます。

 ご自宅の椅子だと問題なく膝が曲がっていても、いす式階段昇降機の機種によって座面の高さや奥行等が異なるため、乗ってみたら膝が突っ張ってしまい足受けに足が載せられないということがあります。

 また、肢体不自由児・者の方でも座った状態の姿勢を維持することが困難な場合がございます。

 身体を曲げたり腰を立てたり背中を伸ばしたりといった動作が難しかったり、不随意運動が生じたりする場合には、標準装備のシートベルトのみでは座位が保てないからです。

 いす式階段昇降機のメーカーによっては背中や頭の部分まで支えられるシートの機種や、足ベルトをオプションで付けられる機種がございます。

 いずれもご使用者様や介助者様の負担を減らすための便利な設計ですが、それが必要・不要、有効・無効かはご使用者様一人一人のお身体の状態によって変わってきます。

 いす式階段昇降機で座位が保てるかを判断するためには、試乗をしていただくのが一番です。

 実際に乗ってみて使用するのにどんな不都合があるのかを確認していただき、何か補助具などを用いたら解決できるのか、別の機種であったら大丈夫なのか等をスタッフが一緒に検討・提案いたします。

 東京都足立区の株式会社マイクロエレベーター本社ショールームでは、出入り口近くの駐車スペースと段差解消のためのスロープをご用意しておりますので、お身体が不自由な方でも安心してご来社・試乗していただくことができます。

 平日9時~18時でしたらいつでも無料にて試乗を承っておりますのでまずはお気軽にお問い合わせください。

 2017年10月末現在、大同工業製の「エスコートスリム(屋内直線機)」、「楽ちん号KFA(屋内曲線機)」、「楽ちん号KSB(屋外直線機)」の3機種をお試しいただけます。(担当:丸地)

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