コラム

2026.10.12

「まだ歩けるから大丈夫」は本当?

 階段の昇り降りがつらくなったときに考えたい住まいの工夫

「最近、親が階段を上るときに手すりを強く握るようになった」

「以前は何ともなかった階段で、途中から休むようになった」
ご家族のそんな変化に気づいたことはありませんか?年齢を重ねると、筋力やバランス能力などの変化によって、これまで当たり前にできていた階段の昇り降りが負担になることがあります。
しかし、階段がつらくなったからといって、すぐに住み慣れた家を離れなければならないわけではありません。大切なのは、無理を続けるのではなく、今の身体の状態に合った住環境を考えることです。
1. 階段の昇り降りが負担になってきたサイン
次のような変化が見られたら、住まいの安全性を見直すきっかけにしてみましょう。
  ・手すりがないと不安を感じる
  ・一段ずつ慎重に昇り降りするようになった
  ・階段の途中で立ち止まって休むことが増えた
  ・足元を確認しながらでないと降りられない
  ・家族が転倒しないか心配で、階段の移動を見守ることが増えた
こうした変化がある場合は、本人の努力だけに頼らず、手すりや照明などの環境を見直すことも大切です。急な変化や痛み、ふらつきがある場合は、医療機関への相談も検討しましょう。


2. 階段の負担を減らすためにできること
まずは、階段に物を置かない、足元を明るくする、適切な位置に手すりを設置するといった対策が考えられます。
ただし、こうした工夫をしても階段の移動が難しい場合や、家族による介助の負担が大きくなっている場合には、別の方法も検討する必要があります。


3. 選択肢の一つ「いす式階段昇降機」
いす式階段昇降機は、専用の椅子に座り、レールに沿って階段を移動するための機器です。
階段の形状や住宅の状況に応じて設置できる機種があり、階段の移動をサポートすることで、本人と介助する家族の負担軽減につながる可能性があります。
一方で、階段の形状や幅、乗り降りする場所、本人の身体状況などによって適した機種や設置条件は異なります。導入を検討する際には、現地調査を通じて安全に利用できるか確認することが大切です。
4. 住み慣れた家で暮らし続けるために
階段の昇り降りが難しくなったとき、すぐに引っ越しや大規模なリフォームを考えるのではなく、現在の住まいでできる工夫を探してみることも一つの方法です。
本人が安心して移動できること。そして、支える家族も無理なく暮らせること。
その両方を大切にしながら、ご家庭に合った方法を考えていきましょう。


まとめ
階段の昇り降りに不安を感じ始めたら、「まだ大丈夫」と我慢し続けるのではなく、早めに住環境を見直すことが大切です。
手すりの設置や生活動線の工夫、いす式階段昇降機など、選択肢は一つではありません。
ご本人とご家族がこれからも安心して暮らせるように、今できることから考えてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修
株式会社マイクロエレベーター 階段昇降機担当者

株式会社マイクロエレベーター

階段昇降機 担当者

「階段昇降機.com」を運営する株式会社マイクロエレベーター(東京都足立区・1980年創立)で、階段昇降機を担当しています。いす式階段昇降機・車いす用階段昇降機・段差解消機の販売から設置工事、保守点検までを手がけ、昇降機検査資格者と福祉用具専門相談員が在籍しています。ご自宅や施設での導入・点検の経験をもとに、記事を監修しています。

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