コラム

階段の種類に合わせた昇降機の選び方

階段の材質や形状は一軒一軒異なります。
 そのため、階段昇降機の設置には現場での計測が必要です。
 建物の図面から階段昇降機の設計図面を作成することも可能ですが、設置前には必ず現場での計測を行います。
 図面上には計算で導き出されている寸法が書かれている場合もあり、実際に測ってみると誤差が生じていることが少なくないからです。
 また、手すりや梁、ささら、扉、棚、廊下など階段昇降機のレール位置に影響する要素や、ご使用者様のお身体の状態や周囲の状況など階段昇降機のご使用方法に影響する要素も現場調査で同時に確認しております。

 階段昇降機のどの機種をどの加工方法で設置するのが望ましいかは、設計図面を作成しないと判断がつかないこともあります。
 レールの加工の仕方やいす本体の機能はメーカーによって異なるため、ある現場では別の機種よりもレールの出幅が小さくて使い勝手がよい機種であっても、他の現場では別の機種よりもレールの出幅が大きくなってしまいご使用者様やご家族様の動線に影響するということが多々あります。

 現場調査を依頼する前に、どんな機種があるかを比較検討したいという場合は、階段の種類に合わせて大まかにどの分類の階段昇降機が設置できるかを考えてみましょう。
 階段の材質については、材質に合わせて架台の固定方法を変えているため、設置の可否には影響しないと考えていただいて大丈夫です。
 ただし、床暖房やその他配管・配線が階段周辺にある場合は、その部分を避けて架台を設置する必要があります。
 基本的に、踏み板と呼ばれる足を載せる板の部分に架台を打ち込んでレールを固定しているので、壁の強度は全く影響いたしません。
 階段の形状については、踊り場や曲り部分があるかどうかを考慮します。
 踊り場も曲り部分もない場合は直線機種の設置ができます。
 直線機種は上階到着時にいすを回転させて乗り降りをするため、いす回転操作が難しい場合は曲線機でレールを乗り上げ対応する場合がございます。
 踊り場がある場合は、曲線機種1台で昇りきるか、直線機種複数台で乗り換えをするかのいずれかが考えられます。
 曲り部分がある場合は、曲線機の内回りがよいか外回りがよいかを考えます。
 内回りの場合、曲りの分割部分で踏み板が広く残るというメリットがありますが、レールの角度が急になりやすいので、曲り部分の分割数が多い階段では外回りでしか設置できないことがあります。

 株式会社マイクロエレベーターでは、現場調査・設計図面の作成は無料にて承っております。
 ご自宅の階段にはどの階段昇降機を設置するのがよいかお悩みの方はぜひご相談くださいませ。(丸地)

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