いす式階段昇降機や車いす用階段昇降機の購入・設置前に必要な知識や準備しておくべきことをご紹介いたします。
まずは階段昇降機の用途や目的についてです。基本的に階段昇降機は、いす式のものも車いす用のものも、階段の昇り降りに支障のある方がご利用する目的で設計されております。ペットや買い物袋、お米、飲料、書類など人以外のものを載せることが可能かどうかのお問い合わせを頂くことも多いですが、メーカーは人の乗用として開発・設計しておりますので、推奨はできません。いす式階段昇降機の場合、ご使用者様の体重含め重量90kgを超えなければ荷物を抱えて乗って頂くことも可能ですが、座面や足受けは人が乗る為の大きさで設計されておりますので、極端に大きかったり長かったりする荷物は一緒に載せることが難しいです。車いす用階段昇降機の場合も、車いすとご使用者様の体重を含めて180kgが最大荷重で、プラットホームも車いすがちょうど入るくらいの大きさです。
階段昇降機を購入される方に条件や資格は特にございません。どなたでもお買い求めいただける製品ですが、設置や操作ができるかは別です。設置については、持ち家であれば階段幅等の建築条件を満たしていれば問題ありませんが、賃貸や集合住宅の場合は大家さんや理事会に設置の許可をいただく必要があります。建物に階段昇降機が設置できるかどうかは素人では判断が難しいと思いますので、取扱業者にお問い合わせ頂くことをお勧めいたします。操作については、ボタンを押し続けたり乗り降りしたりが一人で安全に行えない場合には介助者が必要となります。購入前に試乗等で乗り心地や操作に問題がないか確認をしておくと安心です。
階段昇降機設置の予算については、メーカーや販売業者のホームページやカタログを見ても明記されていないことがほとんどです。理由としては、階段の形状・材質・周囲の環境は設置先によって大きく異なり、一律には金額が出せないからです。信頼できるメーカー・販売業者が見つけられたら現地調査を依頼し、見積を出してもらうのがおすすめです。場合によっては、既存の手摺を取り外したりコンセントを新設したり階段近くの扉の向きや形状を変えたりする工事も必要となります。
階段昇降機設置後の修理・メンテナンス体制についても確認しておきましょう。階段昇降機は使い方を間違えなければ危険なものではないですが、人の命を運ぶ装置ですので、目立った不具合がなくとも定期的に安全点検を行うことをお勧めいたします。階段の昇り降りが不自由だから必要に駆られて購入したのに、機械が正常に動かないと日常生活に支障が出てしまう、ということがないよう、備えておくのです。東京都足立区のマイクロエレベーターは24時間体制で専門員が故障受付をしていますが、困ったときにどこに問合せしたらよいのかなどをご使用者様とそのご家族で共有しておくと安心ですね。(丸地)
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