コラム

2024.12.25

ご利用者様の身体状況に合わせた昇降機の選び方

いす式階段昇降機を選定するにあたり、設置を検討する階段、階段周りの状況の他、ご利用者様の身体状況も考慮する必要があります。
例として、今回のコラムでは麻痺をお持ちの方いす式階段昇降機を利用される場合に

①片手に麻痺がある場合


いす式階段昇降機を上下に動かす操作スイッチが、左右どちらかの肘掛け(機種により標準据付位置が異なる)についていますが、標準据付位置側に麻痺があって操作が困難な場合、操作スイッチの取付位置を反対側に変更できます。

②両手に麻痺がある場合


両手に麻痺があり、ご利用者様ご自身での肘掛けスイッチの操作が難しい場合、オプションで『ペンダントスイッチ』と呼ばれる有線のリモコンを取り付けることができます。
この『ペンダントスイッチ』は、介助者用の有線の操作リモコンスイッチとなっており、いす式階段昇降機利用時に付き添える場合に有効な操作方法となります

③足(脚)に麻痺がある場合


しっかりと座位が保てられるのかが重要になります。
足が折りたためず伸ばした状態でいす式階段昇降機を利用した場合、階段との間に足を挟めてしまう恐れ※があるため、足にバンドを巻きつけて昇降中のみ固定をする等の対策が必要となります。
※全機種についている安全装置(=自動停止機能)で、

 

【階段昇降機の乗り降りについて】

直線機の場合、上階にていす回転をしての乗り降りとなります。

いすを回転する時 座面横のレバーを引いて、床を蹴って回転をする動作を行います。

介助者がいれば問題がないのですが、ご自身の操作で問題点がある場合はご相談ください。

 

現場調査の際に、階段やお客様の状態を確認した上でお客様に合った昇降機をご提案させて頂きます。