階段昇降機は単に人を搬送するために設置するだけでなく、取り付けた後に、そこに生活をする人々の利便性を考えた設計・設置を考慮しなければなりません。
一般的な住宅の場合、階段を降りると廊下になっているケースが多くあります。通常通り階段昇降機のレールを真っ直ぐに降ろすと廊下にはみ出してしまい、人の通行の妨げとなります。廊下の幅が80㎝の場合、階段昇降機のレールの出幅は約50㎝となる為、廊下の幅から階段昇降機のレールの出幅を計算すると、通行スペースが残りの30㎝となってしまいます。
階段幅が80cmしかないような今回の設置現場のケースでは、階段横にあるクローゼットを利用した階段昇降機の設置を選択できます。クローゼットの扉を撤去し、クローゼット内に階段昇降機の収納場所としました。そうすることで、廊下への階段昇降機のレールのはみ出しを最小限に抑える事ができ、階段昇降機を設置した状態でも人の通行スペースを確保することができました。
一般的な住宅の階段の幅は約80cmとなっています。そこへ階段昇降機の昇降運動を支えるレールを取り付け、階段昇降機本体が加わると、人の通るスペースが非常に狭くなってしまいます。階段昇降機は単に人を搬送するために設置するだけでなく、取り付けた後に、そこに生活をする人々の利便性を考えた設計・設置を考慮しなければなりません。
階段昇降機を設計段階で設置していくポイントを設計する段階の視点と実際に設置した際の視点でまとめております。特に住宅の設計士様などにオススメな資料です。
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