いす式階段昇降機の導入を検討される際、多くの方が驚かれるのが「屋内用と屋外用の価格差」です。
一般的に、屋外仕様は屋内仕様に比べて3割ほど価格が高くなります。
一見すると同じように見える機械ですが、実はその内部構造や施工の手間には、自然環境に耐え抜くための膨大な工夫が詰まっています。
今回は、その「価格差の正体」をプロの視点で解き明かします。
屋内機が「普段着」だとしたら、屋外機は「高性能なレインウェアと防護服」を兼ね備えているようなものです。
・鉄壁の「2重構造」カバー
弊社が推奨する屋外直線機(楽ちん号KSB/KFBなど)は、駆動部を守る外側のカバーを開けると、その中にもう一層「防水カバー」が現れる2重構造になっています。これにより、激しい雨や湿気の侵入を徹底的にシャットアウトします。
・電気系統も防水パッケージ
充電器や電源を集約するボックスも、すべて防水カバー内に収める特別仕様です。
・「守り」のための専用塗装と素材
レールには防滴加工はもちろん、直射日光による劣化を防ぐ「紫外線対策塗料」が施されています。さらに、未使用時の汚れや劣化を防ぐ「ターポリン製シートカバー」も標準装備。これら一つひとつの専用部材が、本体価格の差となって現れます。
工事費が若干高くなるのにも、確かな理由があります。
・高耐久な固定部材の使用
屋外では錆(サビ)が最大の敵です。そのため、固定にはステンレス製のアンカーや、より強固に接着するヒルティボンドなど、耐候性に優れた高価な部材を惜しみなく使用します。
・過酷な現場環境での調整
屋外の階段は、屋内よりも凹凸があったり、天候に左右されたりと、設置時の微調整に高度な技術と時間を要します。この「確実な施工」こそが、後の故障リスクを最小限に抑える鍵となります。
残念なことに、業界内では「屋根があるから大丈夫」と言って、防水性の低い屋内機種を屋外に設置してしまうケースも耳にします。
しかし、湿気や吹き込みの雨を甘く見てはいけません。防水加工が不十分なまま雨ざらしになれば、モーターや基板の故障は時間の問題です。修理費用がかさむだけでなく、いざという時に動かないという、最も避けたい事態を招きかねません。
「うちは屋根があるから屋内用でいけるかな?」
「壁に囲まれている階段なら、安い方で大丈夫?」
そういった判断も私たちにおまかせください。
マイクロエレベーターでは、お客様の住環境を徹底的に調査し、「10年後も安心して動いていること」を基準に最適なプランをご提案します。
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