既存の階段に設置する場合、階段幅によって設置ができるかどうかが変わってきます。住宅に設置の場合、一般的には75㎝以上あれば設置が可能だとお答えしています。しかし、お客様の身体状況や階段付近の状況によっては、階段幅があっても設置できる場合とできない場合がありますので、現場を確認させていただく必要があります。
直線機ですと、屋内機はいすを広げたときの出幅が壁から約54㎝、屋外機は約63㎝となっています。階段幅が75㎝あれば機械自体は設置ができるのですが、手すりとの関係や、お客様の身体状況によっては安全に乗り降りできない場合もあります。座位がうまく保てない方ですと、膝が前に出てしまい膝が壁に当たってしまうということもありますので、階段幅だけでなく身体状況によってもご提案方法が変わってきます。
曲線機ですと、屋内機はいすを広げたときの出幅が壁から約65㎝、屋外機は約72㎝となっています。曲線機の場合、階段の曲線部分の状況によってはレールをどのように曲げるかで出幅が変わってしまいます。直線機に比べると大きくレールが出てしまいますので、階段幅が75㎝あっても設置ができない可能性があります。曲線機をご希望の場合は約80㎝以上ある方が望ましいです。
また、建築基準の関係で申請を出す場合、設置後に必要な階段幅が決まっています。小中学校や高等学校は1m40cmが必要です。一般住宅では75cm、居室の床面積によっては1m20cmの階段幅が必要になります。設置後の階段幅を考えて設置する必要があるのでご注意ください。
いす式階段昇降機設置の際に必要な階段幅
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階段昇降機を選ぶポイントを5つにまとめたガイドブックです。これらを見ればどういう視点で階段昇降機を選べばいいかわかります。また補助金の活用やメンテナンスについても書いていますので、参考にしてみてください。住宅に階段昇降機の設置を検討している方にオススメな資料です。
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