階段昇降機が設置できるかどうかは、いくつかの条件によって変わってきます。
階段幅はその一つで、狭い階段の場合、判断が難しくなってきます。
そのため、お電話だけでの回答は難しく、現場調査にお伺いさせていただく方が、設置できるかどうか明確な判断が出来ます。
一般的には直線機の場合、コンパクトなつくりになっているため、70cm以上の階段幅があれば機械本体の設置は可能かと思われます。
曲線機の場合、80cm以上あれば機械本体の設置は可能かと思われますが、階段の内側に付けるか、外側に付けるかで必要な階段幅が変わってきます。
内側に設置の場合、内壁でレールが膨らんでしまい、階段幅が狭いと膝が当たってしまう可能性があります。
そのため、より広い階段幅が望ましくなります。
機械的に設置が可能の場合でも、ご利用者様が安全にご使用できるかどうかは違ってきます。
座位がうまく保てない方は深く座ることが困難なため、膝が前に出てしまったり、背が高い方も膝が出てしまったりします。
その場合、膝と壁がぶつかり危険を伴います。
狭い階段となると、階段の状況だけでなく、身体状況によっても設置をして安全に乗り降りができるかの判断は大きく異なってきます。
そのような状況を避けるために、狭い階段で手すりを設置されている場合は、撤去をお願いするケースがほとんどです。
撤去のみであれば、昇降機の設置時に合わせて撤去作業も弊社でさせていただきます。
新築で階段昇降機を設置したいと考えていらっしゃる方は、機械が入るかどうかの寸法だけではなく、人が乗って安全に乗り降りができる寸法を確保できるかを考慮されることが必要になってきます。
(担当:古茂田)