コラム

階段昇降機のメーカー選びのポイント

階段昇降機の設置の際にはご使用者様のお身体の状態、介助者様の有無、階段の幅や形状、設置・利用する機種の性能、業者の対応など考慮する点はたくさんあります。
 その中でも、製造元のメーカー重視で階段昇降機を選ばれる方は、スマートフォンや家電を選ぶときと同じように一定数お見受けします。
人の命を載せて動く機械ですから、信用できるメーカーの階段昇降機だと安心できますね。

 階段昇降機を施工・販売する業者は数多くありますが、階段昇降機を製造するメーカーは数えるほどしかありません。
 階段にレールを設置する据置型のいす式階段昇降機の場合、国内で設計・製造しているメーカーはメインとしては、4社です。
 国内メーカーの強みは、日本人の体型や日本家屋の階段、気候に合わせた機種を製造しているということです。また、故障の際の部品調達も海外に比べて早いことが多いです。
 海外メーカーの強みは、急角度にも加工できるレールの機種があり、曲り部分の分割が多かったり障害物があったりする複雑な形状の階段にも取り付けができることがあるということです。
 いす式階段昇降機については、導入までの期間・コストやレールの出幅、アフターケアを考えると国内メーカー製を強くおすすめいたしますが、階段によっては国内メーカー製が設置できない場合があります。
 まずは国内メーカー製を扱う業者に見積依頼し、設置不可となったら海外メーカー製を検討するのがよいでしょう。

 車いすごと乗ることのできる据置型の車いす用階段昇降機(斜行型段差解消機)については、駅や公共施設に取り付けをするために開発をされた一部製品を除き、ほとんどが海外メーカー製となります。
 設置できる階段が限られており、高価な製品ですので、車いすからの移乗ができるのでしたらいす式階段昇降機も視野に入れてご検討いただくのがおすすめです。

 最近では、介護保険レンタルの対象となる可搬型の階段昇降機にご興味を持たれる方も多いようです。
 設置工事が不要のため気軽に導入できるのが魅力ではありますが、介助者が操作を行うためレール設置の据置型と比べると可搬型の階段昇降機は事故が発生するリスクが高い製品です。
 可搬型の昇降機のメーカーを選ぶ際は事故防止のための安全機能や取り組みが充実しているか、事故があった際の注意喚起や改善・対応策を公開しているかをお調べになっていただくと安心です。

 株式会社マイクロエレベーターでは複数メーカーの階段昇降機(可搬型を除く)の販売・取り付けを行っております。
 ご使用者様のお身体の状態や階段の形状に合わせた最適機種をご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
(担当:丸地)

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